九星気学の秘訣Vol.123お彼岸を心豊かに過ごす知恵
目次
お彼岸を心豊かに過ごす知恵
お彼岸は春分、秋分の日を中日とした前後3日間ずつを指します。
今日は秋分の日。
関東の広い範囲で秋分の日に雨となるのは2010年以来、6年ぶりだそうです。
秋晴れに恵まれた去年や一昨年とは対象的に、
お出かけには傘が欠かせない状況です。
各地で綺麗に咲きそろっている彼岸花も雨に濡れています。
鮮やかな赤色が目の前を明るくしてくれました。
■秋分の日の意味
さて、「秋分の日」の意味をご存知でしょうか?
秋分の日は「祖先を敬い亡くなった人を偲ぶ日」
として制定されました。
そもそも、明治時代に「秋季皇霊祭」いと言い
「祖先をまつる日」として一般に広まりました。
秋分の日は昼夜の差がほぼ等しく、この日を境に
段々と夜が長くなってきます。
今日は、雨で肌寒く上着や、羽織るものが必要ですが
これから一雨ごとに過ごしやすい気候になってきます。
■秋分の日が祝日なのは
明治時代には、歴代の天皇、皇后、皇親の霊を祀る儀式
「皇霊祭」がありました。
春には春季皇霊祭、秋には秋季皇霊祭があり、
昭和の時代になってから春分の日、秋分の日として
共に祝日に制定されました。
一般的にもお墓参りをして先祖供養をする習慣になったようです。
春夏秋冬の四季の巡りの中で、春分と秋分は祝日なのに
夏至と冬至が祝日になっていないのは、
こういった日本文化の歴史に理由があったのです。
■お彼岸は年2回ある
お彼岸は3月の「春分の日」と9月の「秋分の日」
の前後3日間の計7日間です。
年に春と秋の2回あるお彼岸では、それぞれの初日を
「彼岸の入り」、終わりの日を「彼岸明け」といい
春分の日・秋分の日を「中日」といいます。
お彼岸のタイミングはその年ごとに変わります。
春と秋それぞれ月の中旬過ぎが一般的にで
3月は20.21日ごろで9月は22.23日頃が目安となります。
お彼岸の時期には季節の変わり目で安定した気候になります。
■お彼岸の意味
「彼岸(ひがん)」本来の意味としては煩悩を脱した
悟りの境地のことを言います。
三途の川をはさんで、
私達の住んでいる世界を此岸(しがん)といい、
向こう側(仏様)の世界を彼岸(ひがん)というのです。
彼岸は「パーラミター波羅蜜(はらみつ)」という
梵語(ぼんご)の漢音写で「到彼岸(とうひがん)」と訳されます。
「此の迷いの岸(東)である現実の世界から、
彼の悟りの岸(西)である仏の世界へ到達する」
という意味でもあります。
そこでお彼岸には「悟り」をひらけるように
仏道修行の期間という意味合いもあり、
普段仏道修行をしていない人達も彼岸の期間中は、
西の太陽に祈りを捧げ煩悩を払っていたようです。
現在でも彼岸会や法要を行う寺院は多く
檀家同士で集まり先祖を供養しお墓参りします。
国民祝日に関する法律では、
・春分の日=「自然を讃え、生物を慈しむ」
・秋分の日=「先祖を敬い、亡くなった人を忍ぶ」
となっています。
■お彼岸に西に向かって拝むのはなぜ?
春分の日と秋分の日の中日は、
太陽が真東から出て真西沈む日です。
この日に夕日を拝むのは
西にある浄土に向かって拝むことになる
と言われています。
そのため、この行いは功徳があると
言われています。
「暑さ寒さも彼岸まで」と言われる通り
お彼岸が来ると最も過ごしやすい季節になります。
例年は美しい夕日が拝めましたが、
今年は、雨の中ご先祖様が極楽浄土へ
昇天できるよう西に向かって拝礼します。
■秋分の日の過ごし方
最近のご家庭では、あまりやる方が少なく
なってきたのかもしれませんが、当家では
お墓参りや自宅の仏壇におはぎを備えて、
先祖供養を致します。
ちなみに、同じおはぎでも季節によって
呼び方が違います。
春はぼたもち(牡丹餅)
秋にはおはぎ(お萩)と言います。
季節の植物の違いが定説のようですが
その他にも様々な説があるようです。
■まとめ
いずれにしても、お彼岸は自分の命が
この世に誕生して、生かされている事に
感謝を込めて先祖を供養して、次の世代へ
見えないモノを見る力を伝えていきたいものです。
今日は朝から気温も上がらず、
東京の正午までの最高気温は19.7℃。
このまま20℃を超えなければ、4月28日以来、
約5ヶ月ぶりの最高気温10℃台となります。
雨への備えとともに、寒さへの備えをして
有意義な秋分の日をお過ごし下さい。
ライフコンパス・メソッド開発者
九星気学伝道師 天道象元