冬至と九星気学:陰(いん)極(きわ)まりて陽となるVol.340

早いもので師走も押しつまり、今年も残すところ十日ほどになりました。
 
今日は、冬至ですね。
冬至の日は、かぼちゃを食べたり、
ゆず湯に入ったりされるご家庭も多いかと思います。
今日は冬至について考えてみましょう。
毎年この時期にお伝えしていますが大昔は「冬至」が一年の始まりでした。

目次

冬至の意味

冬至の日は太陽が最も弱い陽になりますが、
冬至を経た後は光と熱を増してきます。
この天体の動きから冬至の日を一陽来復の日として
未来への希望をつなぐ日としてきました。
農耕民族である日本の先人達は、太陽の明るさや暖かさは
何物にも代えがたいありがたいものとして穀物の成長には
絶対的に必要な自然現象でした。
気学的にも冬至は陰と陽とが交代する分岐点です。

「陰極まりて陽となる」

陰の気が極まり最も夜が長い日が冬至の日なので、
この日を境に陽の気が強くなってきます。
いにしえの先人たちはこの宇宙の状態をそのまま受け入れて
陰と陽の気が定まるまで静かに待ちました。
 
人々は、一切の仕事を止めて休息し、旧年の邪気を払い、
太陽の復活と共に新たな生活への門出にしたのです。
現在のように
実質的な暖かさの復活である立春を新年の始まりと改めた漢の武帝の時までは
このことが冬至が新年の始まりであった理由であったのです。

中国では古くから冬至が1年の始まりと考えており、

昼間が最も短い冬至を過ぎると、日が長くなることから

中国だけでなく、

世界的にも冬至から太陽のパワーが再生されると考えられており、

日本では「一陽来復(いちようらいふく)」という言葉で

表現をしていました。

先人はこれからスタートする1年に

「運」がやって来る様に

考えたのかも知れませんね。

お正月に開運を願うのと似ていると言えるでしょう。

冬至にかぼちゃを食べると縁起が良い理由

冬至には「ん」が付く食べ物を食べることによって

縁起が良い・運気が上がると古くから言われています。

冬至に食べると運気が上がる食べ物として

例えば・・・

  • ・れんこん
  • ・にんじん
  • ・きんかん
  • ・かんてん
  • ・ぎんなん
  • ・こんにゃく
  • ・かぼちゃ

などがあります。

しかし、かぼちゃには「ん」が付いていません。

実はかぼちゃは

「なんきん」

という別名があることから

「ん」が付く食べ物として冬至にふさわしい食べ物と

考えていたのです。

では、どうして

冬至に「ん」が付く食べ物を食べるのでしょうか?

という由来については、

ダジャレの様ですが「運」という言葉と

掛けているから・・・

ということが一般的に言われています。

とはいえ、

日本でどうして冬至にかぼちゃこんにゃくを食べるのか?

その由来は、一種のダジャレという意見以外に

冬のお祭りの供え物の名残ではないか?

とも言われ正確には不明とされているのが現状です。

また、

かぼちゃは夏が旬の食べ物ですが、保存が効くので

野菜の少ない冬のビタミン補給には最適な野菜ですが

冬の健康維持のために食べると良いという

意味があったとも言われています。

同様に

こんにゃくは「砂払い」と言われ、

1年間に溜まった身体の毒を排出するために

昔から食べられているのでは?

と考えられています。

まさに先人の知恵ですね。

ゆず湯の由来

では次に、ゆず湯はどうして入るのでしょうか?

昔はお風呂に毎日入る習慣がありませんでした。

また、お風呂に入ることは汚れを洗い流すというよりも、

身を清めるという意味の方が強かったようです。

冬至の日はこれから日照時間が増える日なので、

運を呼び込む前の厄払いをするために身を清める

という意味でお風呂に入っていたそうです。

そして、

ゆずは香りが強く、昔の人は

「強い香りの元には邪気が寄ってこない」

という考えを持っていました。

これからに日照時間が増える冬至の日に、

「厄祓いという意味でゆず湯に入るようになった」

というのが由来と言われています。

また、

ゆずは実るまでに長い年月かかることから

「長年の苦労が実りますように」

との願いも込められているようです。

いずれにしても、一つの節目である「冬至」の日の意味を知り

豊かな日本文化を子々孫々にまで伝えていきたいものです。

 
以上
今日は冬至について考えてみました。
明日から少しづつ昼間が長くなって陽の気が満ちてきます。
あなたにも良いことがシャワーのように降り注ぎますように(^▽^)/
GoodLuck!
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